戸建ては大変魅力的ですが、賃貸物件に住んでいて、それなりに心地よく暮らせていて、中々決断できないという方は多いと思います。この記事では賃貸住宅で一生暮らす方が向いている方の特徴と、賃貸住宅のメリット、デメリットを解説していきます。
賃貸が向いている人の特徴
- 転勤が多く、同じ場所に住み続けるのが難しい人
- 収入が多く、家賃の固定費が気にならない人
- 住まいを変えるのが好きな人
- 収入が低く、住宅ローンを組めない人
- 将来、海外や地方に移住したいと考えている人
- 公営住宅や社宅など安い家賃の住宅に住んでいる人
賃貸住宅のメリット
- 設備のメンテナンス費用が掛からない
- 固定資産税が掛からない
- 住まいを変えることが簡単
- ローンを組まなくても住宅に住める
賃貸のデメリット
- 家賃をいくら払っても自分の資産にならない
- 他人の家なのでリフォームしたり設備を変更したりできない
- 契約を切られて住めなくなる場合がある
- 大黒柱が亡くなってもローンの支払いは残る
- 設備のグレードが低く、家も狭い
- 高齢になると借りられる家が限定されてくる
- ペットが飼えない物件が多い
高齢になっても賃貸に住むリスクは?
賃貸住宅で忘れてはならないリスクは高齢者になってからの賃貸住宅への入居リスクです。
60歳や65歳で会社を定年になり、嘱託やアルバイトなどで多少の収入を確保できる方もいますが、一般的には年金の収入で生活していくことになります。
当然、高額な家賃を支払うのがつらくなります。日本の年金制度で支払われる年金の額には、基本的に住居費が含まれていないのが現実です。持ち家のローン支払いが終わっている計算で、メンテナンス費用かマンションの管理費程度の計算がされています。
もしも月々の家賃が10万円だとすると毎月の年金から支払うには負担が思いです。仮に60歳で会社を定年になり、そのままさらに25年間住み続けるとざっと3000万円が必要になります。
こういった理由から高齢になって収入が少なくなってから家を探しても、借りられる家が限られてくるのです。それは家主側の立場から考えてみると分かります。
高齢者は若い人と比べて病気になったり亡くなる可能性が高い
収入が確保しにくく、家賃を滞納する可能性がある
親戚などが居ない場合、保証人が付けにくい
同居する子どもが居れば選択肢は増えてきますが、せっかく働いてきた人生の終盤をあまりみすぼらしい家で終わりたくないのが心情です。持ち家があれば、ローンが終わった家が確保されますので、安心です。この人生の終盤が賃貸派にとっては最も心配でリスクが高い問題かと思います。
賃貸を脱出するなら今すぐ?将来?どっち?
賃貸物件に住んでいて、自分の家を購入する場合、ある程度自己資金を貯めてから買おうと思っている方も多いと思います。しかし、実際には貯金するよりもすぐに購入してしまった方がトータルの支払い額としては少なくなるのです。
理由は現在の低金利です。住宅ローン金利は0.5~1.0%で組めることが多いためです。
頭金を貯めてから住宅を買うべきと良く言われるのは昭和の時代、団塊の世代と呼ばれる方が家を買う時代は金利が高かったので、家を買うなら頭金をたくさん貯めてからという考え方が普通でした。いかにローンの金額を減らすかが重要だったのです。
現在は金利がとても低く銀行に頭金を積み立てても増えていくことはありません。家を購入するならば、早めにローンを借りて月々の家賃を減らすことが経済的には賢明です。
まとめ
賃貸物件に向いている方は自分にあったライフスタイルで賃貸に住み続けましょう。
ただし自分が高齢になった場合のリスク考慮しておく必要があります。
マンションや住宅を購入して賃貸を脱出する場合は、現在の低金利では早めの方が良いでしょう。