様々な銀行から住宅ローンを借り入れることはできますが、
条件は全く違うということをご存知でしょうか?
特にネット銀行はこれまでの銀行になかった住宅ローン
を打ち出してきています。
それぞれの特徴としては、金利はネット銀行、手続きのしやすさは
銀行窓口が有利です。
過去記事はこちら : 住宅ローンの過去の記事はこちらです。
【3銀行の住宅ローンに申し込んでみた】
実は著者は自分の住宅を購入するために妻(年収300万円)
の名義にて住宅ローンを申し込んでみました。
地元のろうきん、住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行です。
それぞれの条件を表にまとめると、以下のようになります。
1500万 / 20年 | 金利 | 団信 | 手数料 | 手続き負担 | 融資審査 |
ろうきん | △ | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
SBI | 〇 | 〇 | △ | △ | 〇 |
ジャパンネット | ◎ | ◎ | △ | △ | × |
・ 金利について
まず、金利については、ろうきんや地元の信金は、0.8 %程度でした。
これでもメガバンクよりは少し低い金利になっているようです。
SBIの金利は0.58 %、ジャパンネット銀行は0.44 %でしたので、
金利は圧倒的にネット銀行が低いです。
・ 団信について
団信というのは、ローン申込人が万が一死亡した場合、
残りのローンが免除される制度です。
団信費用自体はあまり差は無かったのですが、
病気になったときの補償に大分差があることが分かりました。
ろうきん、SBIは金利0.1~0.2%の上乗せによって
がんの診断が出たときに定額の給付が受けられるプランとなっていました。
ジャパンネットについては、金利上乗せなしで、がんの診断の段階
で100万円の給付金が受けられるプランがあり、
これは通常のがん保険の足しになるような団信プランでした。
・手数料について
手数料はネット銀行は借り入れ額の 2.2 %、ろうきんが無料という条件でした。
ここが一番の悩みどころというか、ちゃんと計算しなくてはいけないとこです。
仮に1000万円をネット銀行から借り入れた場合、
借り入れ金から22万円の手数料が引かれた額が融資されることになります。
このとき金利593,624円です。
1000万円をろうきんから借り入れた場合、
金利は824,650円です。
つまりネットの金利差=手数料というからくりになっているわけです。
ただし、ネットの銀行の場合は借り入れ金に手数料を含めることができるので、
実質的に分割で手数料を払うことができるため、
月々の支払い額としてはネット銀行の方が安くなります。
・手続きの負担について
手続き負担は、ろうきんが断然楽です。
担当者が不動産会社、司法書士と連絡し書類を取り寄せ、日程の調整をしてくれます。
ネット銀行は基本的には自分主導で色々と動く必要があるため、
それなりの量の書類の準備から日程調整まで色々と負担があります。
・融資審査について
ジャパンネット以外は融資審査が通りましたが、
条件的にはジャパンネットが一番良さそうだったので、
最初に申し込んでおくべきだったかもしれません。
おわりに:ネット銀行金利は低い、しかし…
住宅ローン金利はネット銀行が圧倒的に低いですが、
その分手数料が高いです。トータルではそこまで差はありません。
事務手続きの負担が多くても構わない方はネット銀行で月々の
返済額を若干ですが減らすことは可能です。